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食を極める

オーガニックとは?一体どんなメリットがあるのか?どこよりも詳しく解説

投稿日:1月 4, 2017 更新日:

「オーガニック」と聞くと、なんとなく「体に良さそう」とか「安全」というイメージがあるのではないでしょうか?

確かにそうなのですが、オーガニックに込められている意味や目的はそれだけではありません。オーガニックが私たちと私たちの社会を永続的に発展させるための「鍵」だとしたら?

今回は、オーガニックについて詳しく知り、オーガニック社会を広めることにより、どのような現象が起こるのかまとめてみました。

オーガニックとは?

オーガニックとは、「有機」「有機栽培」と同じ意味です。また「自然に」という意味もあり、農薬や化学肥料に使用せず、太陽・水・土地・生物など自然の恵みを生かした「農林水産品」のことを指します。

ですから、「オーガニック=有機野菜」だけではありません。肉や魚も当然含まれますし、家具などで使用する木材なども含まれます。

「化学農薬を使わない」「とにかく土づくり」といった生産方法にこだわること、あるいは「温暖化を食い止める」「自然の生き物を大切にする」という自然環境保護的発想もオーガニックの一部です。また「健康に良さそう」「付加価値がありそう」といったメリットもオーガニックと言えるでしょう。

僕たちは自然の中で生き、自然の恵みから、動植物の命(パワー)をいただいて生きています。自然に生かされていると言っても過言ではないと思っています。

オーガニックが広まることにより、人や動植物、微生物などすべての生命にとって、平穏かつ健全な自然環境・社会環境が実現することができます。

オーガニックの目的は?

オーガニックの目的を聞いたら、多くの人は「化学農薬・化成肥料を使わないで、食品の安全性を高めること」と思われるでしょう。

しかし残念ながら、食品の安全性というのは、オーガニックの目的ではなく結果に過ぎないのです。

オーガニックに何を求めるか?それは人それそれ、「安全」「健康」「美味しい」「綺麗」などがあると思います。どれも不正解ではありませんし、どのように考えてもいいのです。でも忘れてならないのは、僕たち人間は微生物や植物がいなければ生きていけないという事実です。

微生物が自然界にある有機物を分解し、それを植物が吸収して育ち、光合成で栄養を作る。僕たち人間はそれを食べて生きているのです。土の中でも、水の中でも、地球上の生命はすべて食物連鎖でつながっています。

つまり私達と私達の子孫の健康には、微生物や植物の生存環境(汚染のない水・大気・土)が必要不可欠なのです。

だからオーガニックは、化学農薬・化成肥料、そして環境ホルモンや遺伝子組み換え技術を避けて、自然のままの健全な食物連鎖を目指すのです。

実際、オーガニックって安全なの?危険なの?

実際にこういう疑問を持っている方は多いと思います。

オーガニック食品は「安全」とアピールする人が多いから、こういう疑問が出てくるのだと思いますが、結論を先に言えば、オーガニック食品は一般の食品より安全です。

正確には、「安全性が高い」あるいは「危害リスクが低い」と言うべきだと思いますが、敢えて一般の食品と比べた場合には、安全だと言い切ってしまいます。

食品の安全は、3つの危害リスク要因(異物などの物理的危害、菌類などの生物的危害、農薬や重金属等による化学的危害)が一定以下に抑えられているときに実現します。

このうち2つの物理的危害リスクと生物的危害リスクは、食品衛生法の下で全ての食品の安全性が担保されているのでオーガニックが特に優れているわけではありません。しかし、化学的危害リスクは明らかに異なります。

オーガニックは、田畑で使う資材をはじめ、加工食品の添加物についても、可能な限り化学的なものを排除していますから、化学的危害リスクは一般の食品に比べて極めて低くなっているのです。

そうは言っても、オーガニックは「化学物質不検出」を保証するものではありません。そもそも危害リスクが皆無の食品など存在しません。「オーガニック=ゼロリスク」ということではなく、あくまでオーガニックと一般食品の化学的危害リスクを比較した場合に「安全」ということになります。

オーガニック食品は本当に美味しいのか?

オーガニック食品の購入動機に関する消費者調査では、「美味しいから」という人も多いです。また、学校給食で野菜嫌いの子供がオーガニックなら喜んで食べるという例が数多く報告されています。

ですから、一般論としては「オーガニック食品は美味しい」と言えるでしょうが、個々のケースで必ず美味しいかというと個人の主観も問題ですからなかなか断言しにくいです。

例えば鶏肉で言えば、外国輸入産と国産地鶏。肥料たっぷり穀物で小屋に敷き詰められブクブク育てられた外国産鶏肉は、食べるととても柔らかいです。国産地鶏は大自然の中で自由に育っているいるため身が引き締まり(筋肉がつき)、食べるとしっかりとした歯応えあります。人によっては「硬い肉」と思います。

また同じ畑で作った同じ品種の野菜でも、タネを蒔いた日やちょっとした条件の違いで、一つ一つ微妙に味が違う。また、収穫後の保管方法によっても味には違いが出ます。その野菜の熟し具合や鮮度によっても違います。

 

一つ言えることは、オーガニック食品は「自然に近い味」がする。これは実際食べ比べてみれば誰でも実感してもらえるはずです。

オーガニックは高価なのか?

まず、外国産と国産を比べた場合、日本は人件費や資材費、燃料費など生産に係るコストが高いため、価格が割高になるのは当然です。しかし、国産のオーガニックと一般を比べた場合、すべての品目で前者が割高とは限りません。

例えば、1000円/100gを超える高級煎茶のほとんどは、オーガニックではなく一般品です。

通常、食品の価格を決める要素は、生産コスト、流通経費、店頭での回転率(売れやすさ)、市場性や希少性など様々です。もし、日本のオーガニック食品が高いとするなら、先に挙げた要素のいずれか(または幾つか)が作用しています。

オーガニック茶が、1000円/100gをなかなか超えられないのは、消費者の多くがねっとりとした甘みのある茶(窒素過剰な土地で育つ)を高級と判断するためで、市場性が関係しています。

オーガニックを見分ける方法|オーガニックのマークとは?

日本のJAS法では、有機農産物と有機農産物加工食品を「オーガニック」として表示(販売)する場合、生産者や加工業者は、登録認定機関の検査・認証を受け、有機JASマークを付けることが義務付けられています。

日本では自分で勝手に「オーガニックです!」と言って食品を販売することはできません。

日本にはJAS法という制度があり、有機農産物と有機農産物加工食品を「オーガニック」として表示(販売)する場合は、生産者や加工業者は、第三者機関・登録認定機関等の検査・認証を受け、「有機JASマーク」を付けることが義務付けられています。

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この制度は、2000年から強制法として施行になりましたが、それ以前は「有機表示のガイドライン」に基づいて、生産者や加工業者の自主的確認のみで有機表示できました。

しかし当時から、ガイドラインを満たさない食品がオーガニックとして販売され、市場は混乱。真面目にオーガニックを作っている人たちまで疑われるという由々しき事態に陥っていました。

そんな折、国際的にもオーガニックの表示ルールを決めようという機運が高まり、国連の下部組織であるコーデックス委員会で議論が行われ、1999年コーデックス規格が発行しました。翌年には、コーデックス規格に基づいてJAS法のオーガニック表示ルールが確立したわけです。

ただし現在は、JAS法で検査・認証が求められるのは、先述した「有機農産物」と「有機農産物加工食品」のみで、畜産物や水産物、あるいはそれらの加工品、食品以外の繊維や化粧品などは、オーガニック表示のための検査・認証が強制になっていません。

理由は、これらの商品が市場でオーガニック表示されるケースが少なく、混乱していないためです。

JONAでは、JAS法による「有機農産物」と「有機農産物加工食品」の検査認証のほか、畜産物や水産物、繊維など、あらゆる産物の有機認証を手がけています。法律の枠組みだけにとらわれるのではなく、生活に役立つオーガニックを普及していきたいと考えています。

オーガニック食品は栄養価も優れている?

一部の野菜を対象にした分析実験で、オーガニックが一般品に比べてビタミンやミネラルが豊富に含まれるというデータはあります。

しかし、すべてのオーガニック食品が栄養価に優れていると結論するためには、もう少しデータの蓄積が必要だと感じます。穀類、野菜、果物といった品目ごとに、また季節や産地ごとに比較分析が必要でしょう。

個人的には、一般栽培で農薬や化学肥料を多めに使う品目、例えば穀類ならコメ、野菜ならゴボウ、果物ならナシやモモなどは、オーガニックと一般品の栄養価に大きな違いが現れると思っています。

特に栄養価に違いが出るので「肉」です。

オーガニック(有機栽培)で牧草飼育(グラスフェッド)の肉は、穀物飼育(グレインフェッド)や普及品の肉と比べて栄養が豊富で、毒素が少なく、他のどんなん食品よりも多くの抗酸化物質、オメガ3脂肪酸、微量元素、ビタミンを供給してくれます。

グラスフェッドの肉を摂取することは、病気予防、脳機能の改善、減量、のための最善の方法の1つになります。

2006年、ある研究で3種の肉の脂肪酸の構成を測定しました。解体処理する直前の80日間だけ穀物で育てられた牛と、穀物・綿実・タンパク質混合物「副産物飼料」で育てられた牛と、完全牧草飼育(グラスフェッド)の牛です。

グラスフェッド牛には、ヘルシーなオメガ3脂肪酸と共役リノール酸が大量に含まれていました。共役リノール酸は天然由来のトランス脂肪酸の一種で脳機能の向上させ、体重を減らし、がんのリスクを低減する効果があります。

80日間だけ穀物を餌にしただけで、牛肉のオメガ3と共役リノール酸を破壊するのに充分だったうえ、穀物を長期間与えるほど肉の質は低くなっていきました。穀物飼育(グレインフェッド)牛はオメガ3の含有量がごく少なく、有意の食物源とは認められなかった反面、グラスフェッド牛はこの脂肪酸の良い供給源を考えられるほど、オメガ3をたっぷり含んでいました。

2008年にも再びグラスフェッド牛とグレインフェッド牛の栄養素を比較する研究が行われたが、やはりグラスフェッド牛の方がカロチノイド・飽和脂肪酸・オメガ3脂肪酸・共役リノール酸・バクセン酸などの栄養素を多く含んでいました。

日本で有機畜産は少ない理由は?

日本で有機畜産が育たない最大の理由はエサの問題です。

ウシ・ブタ・トリの区別なく、日本の畜産は輸入エサに頼っているのが現状で、遺伝子組み換え由来のエサは入ってきても、オーガニックの飼料が輸入されているという話はほとんど聞いたことがありません。

ならば、日本でオーガニックの飼料を栽培すればいいのではないか? 耕作放棄地は、全国にたくさんあるのだから、そこでオーガニックのエサを栽培すればいい――誰もがそう考えると思うのですが、人手不足でそれもなかなか進まないのが実情です。

2011年度から始まった戸別所得補償制度でも、飼料イネの栽培などを奨励していますが、実際は輸入飼料の方が安価であり、なかなか買い手が付かないと聞きます。

まとめ|オーガニックが目指しているのは……?

オーガニックは、自然と人間の調和を目指す。そのために、物質の循環を一番に考え、日々の活動を行う。安全とか危険という前に、循環できないものは避ける――それが基本の考え方。実は、とってもシンプルなんです。

私達ができることはそんなに多くないかもしれません。有機野菜を選ぶことだったり、余計な物(化学物質・薬品・ゴミ)を捨てないことだったり、できることから一つづつ始めて行きたいと思います。



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